G-FLEX Story その3・・・構想(2)

金の無い僕は、自己資金50万で始めようと思いました(当時はそれすら準備できるかどうかって感じでした)。あと450万は借りようと。しかし、公庫の基準は自己資金が開業資金の50%を持って始めて認められるようでした。50%って言うと250万円です。それが無いと融資も受けられない様なのです。サラリーマンの頃だったら、その位の貯蓄はあったと思いますが、音楽やったらり英会話合宿やったり、合計で3年くらい半分遊んで暮らす内使い果たし、その後にまとまったお金が出来たら、ドンと家のローンの返済に充ててしまったのですから、
・・・そんな金無いです。
良く考えてみたら、今までの人生の中で最も貧乏な時期だった気がします。そこで起業って、ちょっとヤケクソ見たいに思えますが、その時は全く気持ちに迷いはありませんでした。

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まずは家族と相談です。まずはそれからです。 家族会議は3時間にも及びました。
大変僕が熱く語った結果、母が
「お金をあげるのは無理だけど、あなたの資産を買い取ってあげる事は出来る」
と言う事でした。
僕のいま住んでいる家は、5分の2が僕の資産です。(建てる時にそれだだけ出した)。それによって、僕は200万円余りの資金を得る事が出来るのでした。(本来資産的には600万円くらいだけど、うちで出せる分がそれしか無かった)。あとは車とか売って50万円作れば良いのです。

「よーし、やったぁ!あとは前進あるのみ!」

と息巻いた僕は起業セミナーで一緒だった行政書士の方の助言もあって有限会社を設立する事にしました(今はこの制度は無くなりました)。一人でやるなら有限会社にしておいた方が個人事業主よりも税金対策で有利との事です。

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会社設立かぁ。。。その時僕の中で、

「代表取締役社長 矢田 剛」

と言う名刺が作れるのでは、と言う期待があったことは否めません。
ウハー、カッチョええ・・・、と一瞬、頭の中ではキャバクラのお姉ちゃんたちにチヤホヤされる自分が目に浮かびました。(注:僕はキャバクラとかの類の店にはここ7年以上行っていません)。
とにかく超前向きに考えて、全てが今の為にあったのだと実感すらしていました。
英会話合宿の経験が生かされ、E-townで働いてた経験者が手伝ってくれて、横浜の駅近辺のポッカリ空いた場所の物件があり、お金が無いはずが、家の資産を親が買い取ってくれる事で、なんとか出来る。これは前に進まざるを得ないでしょう。
親との話し合いでもなかなか出口が見つからず(ちなみに僕の父は1級身体障害者で言葉が話せない)、資産の買取と言う事で話が付いた事で全ては僕の思うとおりに動いているのだと思いました。こう言う時人は、神が自分に付いてくれていると思い、感謝したりします。
そう言えば津久井浜のウインドウサーフィンの主が行っていました。自分が本気で進んでいる時は不思議と風が吹くんだ、と。

*

会社を設立するのに、まず定款(会社の法律書のような物)の認証をしなければなりません。これは会社の内容を規定するもので(あとでどうとでも変えられますが)、形式がちゃんと出来ているかどうかだけで、約10万円掛かります。 そのお金を惜しげも無く払いました。公証人事務所というのがあって、そこで認証を受けるのです。その中で、
「代表取締役社長 矢田 剛」
と言う項があったのですが、取締役が一人なら代表も社長はいらない、と修正され、代表等を消されました。

「取締役 矢田 剛」

少し寂しかったです。

ここで蛇足ですが、確認会社のお話を少しだけ(当時の話)。
最近1円起業なんて言葉を耳にした事があるかも知れません。本来有限会社は300万円、株式会社は1000万円の資本金を積まなければ設立できない事になっています。しかし、平成14年秋に中小企業挑戦支援法が成立し、1円の資本金でも会社を登記できる様になったのです。ただし、これは5年間の猶予期間を設ける、と言う意味であって、5年後までに規定の資本金を積まなければならないと言うものです。ですから確認有限会社を設立しても、5年で資本金が300万に増資出来なかったら、会社は解散か、合資会社などに組織変更しなければなりません。

僕も初め、この確認有限会社にしようかと考えました。こう言った資本がなくても出来る事業もあるとは思いますが、僕の場合、資本がないのでは結局商売が出来ないので、どうせなら普通の有限会社にしようと思いました(当時は2004年で2006年で有限会社は設立できなくなりました)。

狙っている物件には他からの申込みが入ったとの情報が不動産屋から来て、まだ登記も融資も終わっていないのですが、慌てて仮の申込みを入れました。融資も登記を待っていられないので、個人で、現状のまま申し込みました。とにかく順序を踏んで行く時間が無かったので、全部同時進行でした。 その様に僕がまっしぐらに進む中で、そこにはいくつも反対意見がありました。普通はみな単純に応援してくれるのです。でもそこで敢えてNegativeな意見をぶつけてくれる方々は、とても献身的な方々だと思います。

僕の構想の英会話コミュニティサロンに異を唱える人はそれまでいませんでした。
何せやる気マンマンなので、「なるほどぉ、頑張ってねぇ」としか言えないのでしょうか。そもそも、他人が何か頑張ってやろうとしている事に関しては、人はあまりネガティブな事を例え思っていても言ってくれません。言った所で猛反発を食らって嫌われる可能性があるからでしょうか。世の中はポジティブが良しとされているからでしょうか。

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