言葉を話す仕組みと考察~英語を話すために

このコラムは人間が言葉をどう話しているのかを非常に少ない知識と普通の経験、そして膨大な想像力で書かれている「G-FLEX式」の考え方です。あっているかどうかは知りません。

一般的に

まずWikipediaによれば、

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「神経言語学において、ヒトの脳の一部であるブローカ野として知られる領域が、ヒトの言語の重大な側面、すなわち再帰性と関係した言語学的要素である統語論において重要な役割を担っている」
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とあります。
何の話をしているのかさっぱりわかりませんね。

私が考えるに、言葉を「聞く」と「話す」はinput, outputで神経系が異なります。感覚神経、運動神経の様なものですね。これなら中学校で習いました。感覚神経は触れられる事を感じる神経。運動神経は体を動かす神経です。これらは別々に独立しています。

分解してみた(聞く編)

さて言葉については次の3つの要素があります。

  1. 音(単語)
  2. 言語構造(文全体の形 or 単語の並び順)
  3. 表現(伝える)

ではこの各要素はどの様に生成され、最終的に言葉(コミュニケーション)になって行くのでしょうか。

「3.表現(の為の構成)」が最後であるのは想像が出来ます。結果として言葉になる段階だからです。そして「1.音」と「2.言語構造」では音が先な気がします。私たちは単語から勉強をするし、単語がなければ文章を構成出来ないからです。
しかし、それは逆なのです。

まず聞く方から考えてみましょう。

● 1.音が入って来る=単語を認識する ⇒ 2.全体(言語構造)の把握 ⇒ 3.表現内容の理解

と言う様に1.2.3と言う順番で理解をします。

ここで話す事を分析してみます。僕らは日本語をほぼ無意識に話していますが、ここにはどの様なプロセスがあるのでしょうか。

分解してみた(話す編)

最初に私たちが日本語を話す段階で選んでいるのは「2.言語構造」です。何故なら、話した瞬間に私たちはどの様な文章を言うのか分かって話し始めるからです。どの様な文章、と言うのは言語構造そのものの事です。逆に言語構造を決めないまま話し出す事は出来ないですよね。そしてその文章の構造に単語を入れながら話しているのです(これに異論がある方はほぼいないと思います)。

そして最終的に上手く相手に表現(説明)出来る、と言うのが話す行為に於ける順序でしょう。これをほぼ無意識に瞬時にやっている訳です。
順番を書くと、

● 2.言語構造を選ぶ ⇒ 1.単語を選んで入れて行く ⇒ 3. 表現(伝える)

と言う事になります。私たちは言葉を発する時、最初に選んでいるのは文章の形なのです。

英語スピーキング学習

ここで英語のスピーキング学習について考えます。

順序として先に述べたように、私たちは単語を覚える事から始めて、次は読む聞くを頑張ります。
しかしこれでは、上記で話す為のプロセスとしてある「2.言語構造」と「3.表現」を身に付けるのには大きく離れてしまっています。2と3のプロセスが身に付かなければ話す事は出来ないのです。この二つは学校でも学んでいません。

特に日本人にとって重要なのは「2. 言語構造」の習得です。
ご存じの通り、ヨーロッパ人(ドイツ人やフランス人他)は多くの人々が英語を難なく話します。これは彼らの言語がラテン語に由来していて、言語構造が似ているからだと言えます。単純に言えば単語を覚えてしまえば実践に繋がって、話せる様になるのです。「2. 言語構造」が元から備わっている訳です。

しかしご存じの通り日本語は、それとはほぼ逆の並び方をしています。その為、英語を話そうとしても日本語が浮かんでしまいそれを邪魔してしまうのです。

つまり、何が言いたいかと言えば「日本人にとって英語を話す為に最も欠けている事は、言語構造の習得だ」と言う事です。もちろん、それと同時に「表現」もあるのですが、これは話して行く内に身に付くもので、まずは話せると言う土台に乗る必要があります。

僕はかれこれ10年以上同じ事を言い続けて、それを改善するためのクラウドシステムまで作ったのに、結果が伴っていないのは何故か。

伝える為の言語構造と表現力が足りないのかも知れません。

英語言語構造習得アプリ RVSのページはこちら。

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