10.英語スピーキングテスト

そんな折、ネットニュースだったでしょうか、東京都が本格的に英語スピーキングのテストを導入したとの記事がありました。

その記事によると、東京都の公立高校のテストで英語スピーキングを導入。配点は低いですが、実際の入試に加点されます。

しかし、ここには様々な問題点が浮上したと言います。

最大の問題は「公平性」です。大ぜいの講師(フィリピン人)が採点するのですが、当然厳しい先生、甘い先生などが存在する筈で、公平な採点は不可能であろうと言う事です。

あとは非常にコストが掛かる事。3択の様な問題なら機械で採点できますが、英語を発話している一人ずつの手作業になります。

ここで私はRVSがこれらの一部を解決できるのでは、と思いました。

RVSでは明確な答えがあって、それをジャッジするのはAIです。その部分に於いては公平性を保つことが出来ると思います。

ただ、RVSで測定可能なのは、

  1. 英文に対する理解(リスニング)
  2. 英語の言語構造を発話出来るか。
  3. ある程度のレベルの発音が出来ているか。

の3点になるので、もう一つの表現力(コミュニケーション能力)の測定は実際の人間相手になると思います。しかし、それは人数を絞っての2次試験にすれば良いでしょう。これにより、テストの大幅なコストダウンと公平性を得る事ができます。

更に私の提案する事は、RVSを普段の学校の副教材として使う事です。

利点は以下です。

  1. 学生はテストに出る事を勉強する(RVSがスピーキングテストとなる事が前提)。
  2. スピーキング練習は相手がいなければ出来ないが、RVSなら自宅で一人で出来る。
  3. 生徒たちの練習した中での誤認識データを集めて、日本人の英語の認識率を高める事が出来る。

特に3番目は大企業研究所や大学の研究室が出来なかった事です。

日本人の英語スピーキング力の向上を目的とした英会話スクールを立ち上げた時から続けて来た想いが、国レベルで近い未来に実現できるかも知れない。私は本気でそう考えています。とてつもない構想ですが、それを目指し何をすべきかを考えています。

これからは「学校」と言う閉鎖された市場にどう食い込んで行けるかが難題です。

RVSはまだそれ程売れていないですし更なる改善も必要ですが、納得行くまでやり続けます。

(了)

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