2.きっかけ

そのとてもシンプルなアイデアが降りて来たのは、確か駅に向かった歩いている時だったと思います。その時、自分自身、何かとても重要な事に気が付いた気がしました。

それは私が英会話スクールを立ち上げて3年ほど経った日の事でした。当時は私自身も講師を行ったりして、生徒さんたちの悩みや欠点をどう解決すべきか悩んでいる頃でした。

その時私は初級者に共通した傾向を感じていました。

「日本語を浮かべてしまい、その単語順に英単語が出て来て、英語で文章が作れない」

と言う事です。これは全ての初級の人が越えるべき壁でした。英語で話せないから日本語が浮かんでしまい、それを何とか英単語に替えると言う事な訳です。それで、出だしから間違えるのです。

そもそも言葉はどういうプロセスを経て発せられるのでしょうか。本などを読んで勉強しました。ほとんどの本は医学的な内容について記載されていましたが、ある本の「言語構造」と言う内容に興味深い記述があったのです。

それは、日本語と英語は違ったルーツを持ち、言語構造が全く違うと言う内容でした。

良く知られている様にヨーロッパ人は英語を話す人口が多いです。ドイツなどは80%と言われています。これは何故なら、ドイツ語や多くのヨーロッパの言語が同じルーツを持ち(ラテン語)、言語構造が似ているからだと言われています。

言語構造以外に日本人の英語下手には様々な理由がある事は知っています。しかし最大の難点は、言語構造ではないか、そしてこの言語構造の獲得こそが日本人の英語スピーキング能力向上の鍵をにぎると確信しました。

そのとてもシンプルなアイデアは、駅へ向かういつもの道で今まで通り歩いている時に降りて来ました。

「英語は大切な事から言って、後から説明がついて来る構造をしている。と言う事は一番大切な部分(SVO)から少しずつ長くして行き、最終的に長い文章を言う訓練をすればいいんだ。質問に答えながら、肯定文、否定文、疑問文を答えて行く方法。」

それが「RVS」の元となるReflex trainingでした。

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